遊廓跡地を訪ねて 名楽園
の記事に新たに写真を追加し、加筆したものになります。
中村遊廓(名楽園)は名古屋市の大須にあった旭廓
が1923年に風紀上の理由により現在の名古屋市中村区大門及びその界隈に移転した遊廓です。
現在、名古屋市内唯一のソープランド集中地区としても知られますが、数が少なくなったとはいえ、遊廓時代の建物がそのまま現存しています。
私が遊廓・赤線跡地への撮影をするようになり、真っ先に向かったのが中村遊廓跡地です。
当時は、
- 近隣の某団体に配慮して、ゆっくり歩き回ることをせず、自転車でササっと通り過ぎたこと
- 見るからにソレと分かる妓楼跡は別にして、カフェー建築や赤線・青線の痕跡を見抜く技量が足らなかったこともあり、スキルが上がった今、新たな発見があるのでは?
と思い、改めて訪れようとした次第です。
廓外の西側。
「全国女性街ガイド」によれば、
名楽園の入口に「おでん屋、中華そば屋、喫茶店が廊の入口に密集」
とあり、廓の周りには青線的なものがあったことが伺えます。
一見古い民家や酒屋に見える建物も
反対側に目をやると立派な建物だということに気づかされます。
廓外の南側。
以前、鶏そばの蒼
を食べに来たことがある大門横丁も青線の雰囲気を残した横丁です。
この造りはどう見ても……。
前出の鶏そばの蒼。
こちらはここ数年に開店したお店なので青線とは全く関係ありません。
廓外にも妓楼っぽい建物が残っています。
こちらは今回の散策で初めて見かけた建物。
廓外ですが、赤線建築に見えるのは気のせいでしょうか?
以下は青線の雰囲気を今も残す大門小路付近。
前回は出入り口だけの撮影でしたが、今回は中まで侵入。
2018年6月10日追記
再訪時、大門小路内で「小料理店」の鑑札を発見し、写真を追加します。
写真の一番右の柱に「小料理店」の鑑札発見!
鑑札のアップ。
日光がほとんど当たらない場所なので保存状況はかなり良好です。
以上大門小路。
以下は廓からギリギリ外の飲食店街
廓からギリギリ外のカフェーっぽい建物。
廓からギリギリ外の妓楼っぽい建物。
豆タイルがびっしりと敷き詰められています。
廓外の東側。
さらに東へ行ったところ。
妓楼っぽい建物とカラオケ喫茶に改装したカフェーっぽいファサード。
更に東。
転業旅館なのか元々旅館だったのかわかりません。
次ページでは廓内の南側へ攻め込みます。
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