遊廓跡地を訪ねて 中村遊廓その1
新たに写真を追加し加筆した記事が
にあります。
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中村遊廓は、大正時代以降、名古屋市中村区に作られた公許の娼家が集まる遊廓があった地域です。
現在、名古屋市内唯一のソープランド集中地区としても知られますが、数が少なくなったとはいえ、遊廓時代の建物がそのまま現存しているため、見学してきました。
大門の入り口です。
実は約20年ほど前、私はここから比較的近い場所の大学に通っており、少々懐かしさがあります。
「蕎麦 伊とう」は「牛若」という屋号で営業していた遊郭が廃業後に旅館となり、さらにその旅館が廃業後、2012年に開店した蕎麦屋です。
「牛若」の隣り、手元の資料によると「第二トヨタ」という屋号だったそうです。
ピアゴ(ユニー)の西側。「春福」の当時の屋号がまだ残っています。
個人の家になっているのでしょうか?
ピアゴ(ユニー)の北側。以前の屋号は「忠兵衛」。廃業後、「松岡」という旅館(後述)の西店に転業、現在は松岡健遊館という老人介護施設になっています。
「忠兵衛」の隣り。旧屋号は「福扇」。
しかし、玄関に「およし」の文字が書いてあります。
更に道路を挟んだ東側には元屋号は「千壽」の長寿庵がありました。
しかし、名古屋市都市景観重要建築物に指定されていたにもかかわらず、2014年に解体されてしまいました。
(写真は2013年当時のもの。)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AChojuan_20130512.JPG
より
旧屋号は「稲本別館」。廃業後、料亭稲本として営業してきましたが、そちらも廃業し、現在はべんがら亭という老人介護施設になっています。
こちらも名古屋市都市景観重要建築物に指定されています。
前述した「松岡健遊館」の正面です。旧屋号は「一徳」。
廃業後、「松岡旅館」として営業後、現在は「松岡健遊館」という老人介護施設になっています。
こちらも名古屋市都市景観重要建築物に指定されています。
中村遊廓跡地で名古屋市都市景観重要建築物に指定されているのは
- 長寿庵(解体済み)
- 料亭稲本(現べんがら亭)
- 松岡旅館(現松岡健遊館)
- 料理旅館 大観荘(解体済み)
の4つがあり、大観荘も2003年に解体されています。
私が大学に通っていたのが1991年〜1995年。
もっと早くに興味を持っていればと非常に悔やまれます。
また、私が某スクールに勤務していた時、家が中村区でビジネスホテルか旅館のようなものをやっているという受講生の方がいました。
家計が苦しかったようでローンの審査がなかなか下りなくて苦労したのですが、ひょっとしたら旧遊廓から旅館に転業した家の方だったのかもしれません。
続きは
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