遊廓跡地を訪ねて 洞泉寺町遊郭 「旧川本邸 町家物語館」

奈良県大和郡山市にある洞泉寺遊郭。
その中で代表的な建物の旧川本邸は、大和郡山市が約8,700万円で購入し、約7,800万円のコストをかけて耐震工事を行い、2018年から「町家物語館」として一般公開されています。

以前訪れた時は

まだ未公開だったため、再訪し内部の見学をしてきました。

大和郡山市の公式サイト

によると

【建物のあらまし】
「町家物語館」(まちやものがたりかん)は、大和郡山市内の中心市街地の南東部にある洞泉寺町(とうせんじちょう)に位置する町家建築です。大正11年に納屋と蔵が、大正13年に本館と座敷棟が建てられました。この当時では珍しい木造三階建て遊郭建築で、遊郭として一世を風靡しますが、昭和33年に廃業。その後下宿として客間は貸間として利用されます。今も尚、当時の上流花街の繁栄を偲ばせています。堅固な構造の下、良好な保存状態で現在に至っており、内部には意匠を凝らした欄間や上質な数寄屋造りの小部屋など特殊な建築技法を各所に取り入れた遊郭建築ならではの造形美を創出しています。平成26年に登録有形文化財となっています。

とあります。

正面の3階建ての建物が「旧川本邸 町家物語館」。
手前の3階建ての元妓楼も立派です。

iPhone Xsを以てしても、全景が収まりきれません。

正面入り口。

文化庁の登録有形文化財の標識。

中に入るとガイドさんが丁寧に説明して下さりました。

娼妓の待機場所となっていた 「娼妓溜」。

旧川本邸および洞泉寺遊郭の説明がズラズラと。

内部公開にあたり、どんな耐震補強がしてあるかの説明。
建物の雰囲気を壊さないよう、随所に工夫が凝らしてあります。

ここから外を歩く男性客に「お兄さん、お兄さん」と声をかけていたのでしょうね。

現役当時の料金表。
しかし、いつの時代のものかわからず、現代ではどれくらいの金額に相当するのかわからないそうです。

遊客名簿。

蔵の棟札。

それでは2階へ参ります。