名古屋の隠れた名物カレーうどん

2016年1月2日

名古屋の名物と言えば?手羽先・きしめん・味噌煮込みうどんなどがあります。

私は隠れ名古屋名物としてカレーうどんを推したいです。

名古屋のカレーうどんと言えば、全国でチェーン展開している「若鯱家」が有名です。

しかし、この「若鯱家」は地元、名古屋市民から言わせると偽物。本当の若鯱家は名古屋市北区の現「鯱乃家」です。本家の若鯱家は弟子を多く受け入れる老舗のうどん屋でしたが、1988年頃、弟子の一人が勝手に「若鯱家」を商標登録しチェーン展開し、やむなく本家の若鯱家は「鯱乃家」へ改名し、営業することに。その証拠に店の上の看板は未だ「若鯱家」のままです。

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Shachinoya Kurokawa 20131030” by 円周率3パーセント投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

カレーうどんと言えば、片栗粉を溶いた和風だしの効いたカレーのスープを思い浮かべる人が多いと思いますが、実はこれは名古屋以外のお話。名古屋でも杵屋など本店が名古屋以外のお店で食べるカレーうどんはこの系統ですが、名古屋のカレーうどんは前述の本家「若鯱家」を源流とする、片栗粉は使わず、ポタージュスープのようなドロッとしたスープの店が大半です。

本家「鯱乃家」、チェーン店の若鯱家と比べられないほど美味しいのに、ある日食べた時、厨房からドブのような異臭がしてから通うのをやめてしまいました。

現在一番お気に入りのカレーうどんの店は名古屋中区錦にある「うどん錦」のカレーうどん。カレーうどん以外にもメニューはありますが、客の大半はカレーうどんを注文します。また、メニューにはありませんが、250円追加すると大盛りもできます。あまり知られていないせいか、私が「カレーうどん大盛り」と注文すると、先客も「私も大盛りで」と注文し直す方が多いです。うどん錦のカレーうどんも鯱乃家に近いですが、スープの色がより黄色で、注文ごとに小鍋でカレー粉を溶いて作るのが特徴です。

次にお勧めなのが名古屋市西区の「清平」。カレーの色はいかにもカレーといった感じの茶色をして、うどんは鯱乃家系よりもかなり細いです。名古屋のうどん屋さんでここまで細い店は珍しいのではないでしょうか?鯱乃家系よりもスパイシーでボリュームもあり大満足です。お昼時はかなり混むので、余裕をもってご来店を。

遊廓に泊まる (とんぼの本)
Posted at 2019.1.13
関根 虎洸
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