地上を走る地下鉄、地下を走る阪神電鉄の九条駅
大阪市西区の大阪ドーム近くに九条駅があり、大阪市営地下鉄中央線と阪神なんば線が走っています。
ここではちょっと面白い光景が見られるので少しご紹介したいと思います。
地上を走る大阪市営地下鉄中央線
“Osaka-sw Kujo stn“. Licensed under CC 表示 3.0 via Wikipedia.
「地下鉄」にもかかわらず、大阪港駅手前から阿波座駅手前までは高架線を走っています。この区間を高架とした理由は
- 当時は台風や高潮による浸水に何度も見舞われていたほか、江戸時代には南海地震による津波被害を受けたことがあった
- 不等沈下によりトンネルに高低差ができ、排水が困難になる地盤沈下の対策
- 地層が大量の塩分を含むシルト層であった
などが理由だそうです。
地下を走る阪神電鉄 阪神なんば線
大阪市営地下鉄中央線九条駅に対してクロスする形で阪神電鉄 阪神なんば線が走っています。
阪神なんば線は2009年3月に地上を走る尼崎駅から西九条駅間の西大阪線を大阪難波駅まで延伸する形で開業しました。
地下駅だった大阪難波駅(元の近鉄難波駅)から地上駅の西九条駅を結ぶのに、どこかで地下から地上へ移行する区間が生じるのですが、河川・道路・地下鉄などの既存施設の位置関係、鉄道の技術的な条件により大阪難波駅〜九条駅までが地下を走ることになったそうです。
参考URL
http://www.nishiosaka-railway.co.jp/question/#q8
まとめ
大阪市営地下鉄中央線 九条駅は浸水被害対策で高架を走り、阪神電鉄 阪神なんば線 九条駅は、地上駅だった西九条駅と地下駅の大阪難波駅を結んだため、既存施設の位置関係などの条件により大阪難波駅〜九条駅までが地下駅になりました。
そのため、地下駅が地上を走り、阪神電車が地下を走るちょっと特異な状態の駅になりました。
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