遊廓跡地を訪ねて 東田園

2016年6月11日

豊橋市吾妻町にあった吾妻遊廓が戦争の影響で閉鎖になり、一部の業者が移転したのが前回紹介した有楽荘

https://note-plus.ever.jp/2016/06/yurakusou/

になります。

戦後、遊廓の復活を望む声により、吾妻遊郭のすぐ近くに赤線として設置されたのが東田園です。

東田園跡地は現在の東田仲の町にあります。
豊橋鉄道東田本線「競輪場前」を下車し、南下すると郭内に入る斜めの道路が見えてきます。

郭内の街並み。
東田園はコの字になっています。
まずは西側から。

豆タイルが美しい建物。

豆タイルのアップ。

かの有名な「新宝光」。
現役の旅館で宿泊できるそうです。

棟続きの洋風な「新宝光」。

突き当たりの建物。
諸先輩方のブログを拝見するとベージュ色のカフェー風のファサードでしたが、私が行った時にはなぜかグリーンに塗り替えられていました。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~marin/index2.htm

のようです。

ここからコの字の東側。

松の意匠が綺麗です。

現在は某宗教団体が使っているようです。

2階部分の窓がかなり凝った作りです。

「新伊吹」の屋号で営業していたようです。

かなり凝った作りです。
この鳥は鷹でしょうか?鷲でしょうか?

正面がカフェー風の遊郭建築。

2階の手すり部分に当時の屋号の「此の花」と書いてあります。

コの字の端の建物。
なんとなく遺構を改装したように見えなくもないです。

郭の北側に公園があり、公園から狭い路地を通ると先ほどの「新伊吹」の裏側を見ることができます。

公園から「新伊吹」を望んだところ。

公園から冒頭の豆タイル張りの建物を望んだところ。

東田園は戦後できた赤線にもかかわらず、吾妻遊郭を意識してか洋風なカフェー建築ではなく、伝統的な遊郭建築がほとんどで、建物の保存状態も極めて良い旅館街になっていました。