近鉄の時刻表に載っていない団体列車の謎


fresh fish train / tsuda

私が今の勤務先に入社したばかりの頃、市場で購入した魚介類が入った大きな荷物を背負っている行商のおばあさんと通勤のバスがよく一緒になりました。

中身は鮮魚なので当然バスの中が生臭い臭いで充満してましたが、いつの間にか見かけなくなりました。

近鉄の鮮魚列車

このように魚介類を一般の交通機関で運ぶと他のお客さんに迷惑をかけてしまうのですが、近鉄では「伊勢志摩魚行商組合連合会」のために、一般の時刻表に載っていない専用の団体列車「鮮魚列車」の運行を行っています。

停車駅

日曜・祝日を除く毎朝宇治山田駅を出発し伊勢市・松阪・伊勢中川・榊原温泉口・ 伊賀神戸・桔梗が丘・名張・榛原・桜井・大和八木・大和高田・鶴橋に停車して、約2時間半かけて上本町に到着します。

物流の発達した現代では全国各地から大阪へ新鮮な魚介類が運ばれ、大阪の飲食店に並ぶ魚介類の産地を知ることは難しいですが、「これは鮮魚列車に乗って伊勢から来た魚かな?」と想像しながら魚介類を食べるのも大阪旅行の楽しみの一つです。