今でも活用され続ける南方貨物線

2015年5月19日

未成線に終わってしまった南方貨物線ですが、2箇所だけ現在も実際に電車が走っている場所があります。
1箇所目はJR東海道線の天白川の橋梁が老朽化により南方貨物線側に振り替えられています。

1974年~1978年に撮影された天白川の国土画像情報です。

天白川に3本の橋梁がかかっていますが、右が東海道新幹線です。中央が本来のJR東海道線、左が南方貨物線です。

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1988年~1990年に撮影された国土画像情報です。

中央にあったJR東海道線の橋梁が無くなっています。この時点で左側の南方貨物線へ振り替えられていることがわかります。

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2014年現在の天白川です。
1988年~1990年の状態と変化はありません。

2箇所目は名古屋最大の未成線「南方貨物線」を辿ってきました その1(あおなみ線中島駅〜六番町付近)でご紹介したように、あおなみ線中島駅から南約300mの区間の名古屋駅方面行き側です。

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また、あおなみ線中島駅の金城ふ頭行き方面の北側も南方貨物線の高架橋跡が利用されています。

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あおなみウォーク2014春の第3回は「南方貨物線の跡と荒子川公園のラベンダー園をめぐるコース」 となっています。
名古屋競馬場前駅 → 愛知県武道館 → 南郊公園 →荒子川公園ガーデンプラザのコースで愛知県武道館脇の南方貨物線跡を堂々と見ることができるチャンスです。コース名に「南方貨物線」が入っているのがとても嬉しいです。

私もぜひ参加したいと思います。

また、第2回の「南郊公園を通り新緑の白鳥庭園を目指すコース」も南方貨物線の名前は無くとも中島駅から南郊公園を通り、白鳥庭園まで歩くので南方貨物線を間近で見ることができるかもしれません。
遊廓に泊まる (とんぼの本)
Posted at 2019.1.13
関根 虎洸
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